■アラダイス氏「深く失望している」

 アラダイス氏はその後、FAのウェブサイトを通じて自身の声明を発表しているが、その文面からは地位にしがみつきたかったことがはっきりと読み取れる。

「7月に任命されたときは本当に光栄だった。このような結果になってしまい、深く失望している。ダイク会長とグレン氏にも直接会い、自らの行為について心から謝罪した」

「しかしながら、第三者との面会に際してFAから許可を得る必要はなく、会話が記録されている間、私はちょっとしたコメントをしたという認識だが、それが混乱を招いてしまった」

「今日の会談では、私は自分が話したことと、どのような経緯で会話が行われたかを明確にするよう求められた。この点では全面的に協力している。他者に対する自らのコメントにも後悔している」

 小国アイスランドに敗れて16強止まりとなった欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)後にホジソン氏の後任に指名されたアラダイス氏だったが、これまで幾多の指揮官の名を汚してきたその座を惨めな形であっという間に去ることとなった。