【7月21日 AFP】サッカーイングランド代表の新指揮官に、イングランド・プレミアリーグのサンダーランド(Sunderland AFC)で監督を務めるサム・アラダイス(Sam Allardyce)氏が就任する見込みであることがわかった。英メディアの20日の報道によれば、この数十時間で就任が決まるという。

 61歳となる現在まで、ボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers)、ニューカッスル(Newcastle)、ウェストハム(West Ham)などを率いたアラダイス氏には、ロイ・ホジソン(Roy Hodgson)前監督の後任として、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で16強敗退と振るわなかったチームをW杯ロシア大会(2018 World Cup)へ導く仕事が課される。

 英通信社プレス・アソシエーション(Press Association、PA)によれば、長らく後任候補の最右翼とされてきたアラダイス氏は、21日に行われるイングランドサッカー協会(FA)の理事会で、正式に新監督として指名されるという。

 アラダイス氏は、スベン・ゴラン・エリクソン(Sven-Goran Eriksson)監督が2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)後に退任したときも候補として名前が挙がったが、そのときはスティーブ・マクラーレン(Steve McClaren)氏が指名された。

 1966年のW杯(1966 World Cup)制覇から50年を迎える中、アラダイス氏は就任が決まれば通算15人目となる正式な指揮官となる。

 現在ハル・シティ(Hull City)を率いるスティーブ・ブルース(Steve Bruce)監督もFAと話し合いの場を持ち、また報道によれば、ボーンマス(AFC Bournemouth)のエディ・ハウ(Eddie Howe)監督、米国代表のユルゲン・クリンスマン(Jurgen Klinsmann)監督も候補に入っていたという。

 そのなかで、元マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)監督のアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏は、アラダイス氏を熱烈に推していた。

 イングランド代表は、9月1日に国際親善試合、そして4日にはスロバキアとのW杯欧州予選が予定されており、FAはそこに向けた準備に支障が出ないうちに新監督を決めたいと考えている。(c)AFP