【1月31日 AFP】(訂正)全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)の女子シングルス決勝で、大方の予想を裏切って、アンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に敗れたセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、自分は、出場した全試合に勝利する「ロボット」ではないとコメントした。

 世界ランク1位のセレーナは、シュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏が保持するオープン化以降最多の四大大会(グランドスラム)シングルス通算22勝に並ぶことが確実視されていたものの、決勝戦ではミスが目立ち、4-6、6-3、4-6で、ケルバーに番狂わせを許した。

 この結果、セレーナがメルボルンパーク(Melbourne Park)でグラフ氏の記録に並ぶことはできず、達成には少なくとも、全仏オープン(French Open 2016)まで待たなくてはならない。

 過去の全豪オープンで、決勝に進出した6大会をすべて制していた34歳のセレーナは、昨季のグランドスラムのうち3つで優勝した実力者ながらも、自分は完全無欠ではないと語った。

「興味深いですね。なぜなら、私がこの部屋(記者会見場)に入ってくるとき、みなさんは私が全試合に勝利して、毎日勝っていると思っているようだから」

「できればロボットになりたいものですが、それはできません。トライしてはいますが。自分のベストを尽くしています」

「コートに出るときは、全試合で勝ちたいと思っているし、すべてのポイントを取ろうと思っている。でも現実的に、それは不可能です。できる人もいるかもしれないけど、私にはできませんでした」

 決勝戦におけるアンフォーストエラーの数が、ケルバーの13に対して、46と大幅に上回ったセレーナ。そのうち23個は第1セットに犯したもので、ボールがアウトになったり、ネットプレーの半分以上がミスに終わったりと、セレーナらしからぬプレーが続いていた。