【5月3日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(78)は1日、ホワイトハウスで行われた異例のイベントで、「神聖な夢」を見せてほしいと訴える宗教指導者たちに囲まれた。

ローズガーデンで行われた国民祈祷(きとう)日を記念する式典では、トランプ氏の前でひざまずく男性もいた。

3度の結婚歴がある億万長者のトランプ氏が、いわゆる「宗教の自由委員会」を設立する大統領令に署名する中、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、その他の宗教の指導者たちが「アメージング・グレイス」を歌った。

昨年の暗殺未遂事件を生き延びて以来、トランプ氏は宗教色の強い発言を増やしており、就任式では「神に救われた」と述べた。

トランプ氏は「われわれはこの国に宗教を取り戻す。迅速かつ力強く復活させる」と宣言。「(神は米国民の)祈りに応え、この国を再び誇らしいものにする政権を樹立した」と述べた。

トランプ氏は、一連のセックススキャンダルや有罪判決などに直面しながらも、長年にわたって宗教と曖昧な関係を築いてきた。2024年大統領選の選挙運動中には、60ドル(約8700円)でトランプ・ブランドの聖書まで販売した。

それにもかかわらず、このイベントでは、まるでメシア(救世主)であるかのように称賛された。