「神聖な夢」と「38人の処女」 トランプ氏が祈祷イベント
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■「ナンセンス」
トランプ氏はその後、2024年大統領選で中東での流血の惨事を終わらせるという公約に心を動かされて自身を支持した多くのイスラム教徒の有権者に謝意を表した。
しかし、話は脱線し、イスラム教の教えの一部で提唱されている、大義のための殉教者は天国で72人の処女を与えられるという考えに触れた。
トランプ氏は、米国内でアラブ系人口が多いミシガン州でイスラム教指導者(イマーム)たちと会った時のやりとりを持ち出し、「『死にたいのか』と聞いたら、『死にたくない』と言われた。『38人の処女はどうだ?』と聞いたら『そんなのナンセンスだ』と言われた」と振り返った。
さらに、2020年大統領選で敬虔(けいけん)なカトリック教徒のジョー・バイデン前大統領に勝利したという主張など、既に誤りとされている主張や誇張された話を次々と繰り出した。
聴衆が額の汗を拭う中、トランプ氏はテレビ司会者の「ドクター・フィル」や閣僚の大半ら、さまざまな人物を壇上に上げた。
しかし、その中にいるはずの人物が一人欠けていた。マイク・ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)だ。トランプ氏は約1時間後、チャットグループの情報漏えいに関するスキャンダルを受けて、ウォルツ氏を解任し、国連大使に任命すると発表した。(c)AFP