【12月22日 CNS】世界的に有名な中国・四川省(Sichuan)の観光地、九寨溝(Jiuzhaigou)が今秋、観光客の受け入れを全面再開し、自然愛好家たちの注目を集めている。11月30日にはヒルトン(Hilton)グループの高級ホテル「九寨莱德酒店(Conrad Jiuzhaigou)」がオープン。毎年数百万人もの観光客を魅了してきた九寨溝の復活ぶりを象徴している。

「地上の仙人郷」「おとぎ話の世界」とたたえられ、「水景の王様」と呼ばれる九寨溝は、2017年8月にマグニチュード7.0の地震で大きな被害を受け、4年以上の歳月を経て今秋に全面再開を果たした。10月上旬の国慶節(建国記念日)の連休期間は16万8600人の観光客が訪れ、昨年の部分開業の時期と比べ2倍のにぎわいを見せた。

 九寨溝国立自然保護区は、中国を代表する生物多様性保護エリアの1つ。高山の湖、瀑布、色とりどりの森、雪の峰、青い氷、チベットの文化がそれぞれ絶妙で、「九寨溝の六絶」と名高い。石灰成分が沈殿した湖沼、美しい滝、石灰岩質の地層が浸食されてできたカルスト地形の水系、森林の生態系が保護され、1992年に世界自然遺産に登録されている。世界の自然愛好家にとって九寨溝は「聖地」であり、人生で一度は訪れなければならない「地上の仙人境」だ。

 2017年の大地震で九寨溝は大打撃を受け、景観を代表する湖「火花海」は決壊して水が消失した。「地球の宝」が失われることに多くの人がショックを受けたが、震災からわずか3か月後には、地元自治体が九寨溝の再建プランを発表。4年間で27万本の樹木を植え替え、長海(Changhai)、樹正(Shuzheng)など5つの自然保護区ステーションを新設した。新たに双竜海瀑布が公開され、火花海も水量と美しい外観を取り戻した。

 九寨溝に隣接する九寨黄龍国際空港(Jiuzhai Huanglong airport)では昨年、メイン施設が完成。ビザを持つ外国人観光客は成都市(Chengdu)を経由せずに直行便で別世界に訪れることができるようになった。(c)CNS/JCM/AFPBB News