【7月11日 AFP】日本で数々の人気男性アイドルグループを世に送り出し、エンターテインメント帝国を築き上げて複数の記録を塗り替えてきたジャニー喜多川(Johnny Kitagawa)さんが、くも膜下出血により死去した。87歳だった。喜多川さんが立ち上げたジャニーズ事務所(Johnny & Associates)が明らかにした。

 喜多川さんが生み出したSMAPTOKIO、嵐(Arashi)といったJポップグループは、日本のショービジネス界を席巻し、アジア各国で熱烈なファン層を獲得した。

 ロサンゼルスに生まれた喜多川さんは、1960年代にプロデューサーとしての仕事を開始。「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」「最も多くのチャート1位獲得シングルをプロデュースした人物」そして「最も多くのチャート1位獲得歌手をプロデュースした人物」という3つのギネス世界記録(Guinness World Record)を保持していた。

 ジャニーズ事務所の発表によると、喜多川さんは先月18日にくも膜下出血で倒れ、今月9日に東京都内の病院で死去した。

 喜多川さんはプロデューサーとしての大成功の裏で、スターとなることを夢見て事務所に集まった少年たちを虐待していたという疑惑も浮上したが、犯罪行為として立件されたことはなかった。(c)AFP