■特別なヘルメット

 故ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)氏の功績をたたえ、同氏の誕生日である7月18日に制定されたマンデラ・デーに、英国人ライダーのカミングスがフランス人ライダー2人をかわして、MTNクベカに歴史的勝利をもたらした。

 頂上を通過し、アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のロマン・バルデ(Romain Bardet)、FDJのティボー・ピノ(Thibaut Pinot)のフランス勢による一騎打ちになるかと思われたレースで、カミングスが2人をさっそうと抜き去って勝利を収めた。

 34歳のカミングスは、「これを長い間目指してきた。ずっと夢だった」とすると、「今朝は特別なミーティングを開いて、マンデラ・デーのためにスペシャルヘルメットを用意したから、大きなモチベーションになった」と明かした。

 ケニア生まれで南アフリカ育ちのフルームは、アフリカ勢としてツール初参戦を果たしたMTNクベカと、カミングスの勝利を祝福した。

「マンデラ・デーおめでとう。今日は、アフリカにとって素晴らしい勝利になったし、スティーブ・カミングスによって、英国にも素晴らしい勝利がもたらされた」

「おめでとうMTN。ワイルドカードのチームとしてものすごい勝利だし、それに値する走りを見せた」

 この日、20人にまで膨らんだ先頭集団で、様子を見ていたカミングスは、「最後の上りはタイムトライアルのようなものだった。勝つことは考えていなかった」と明かしている。

 上りでアタックを繰り返し、独走態勢に入ったバルデにピノが追いつくと、2人は互いに顔を見合わせて探り合い、カミングスに追いつく猶予を与えてしまった。(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN