【7月19日 AFP】米ポップ歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)は、ラッパーのカニエ・ウエスト(Kanye West)が「俺が彼女を有名にした、彼女と寝るかも」という歌詞を含む楽曲を発表したことに対して、今年2月のグラミー賞(Grammy Awards)の授賞式で数百万人のファンを前に激しい怒りの声を上げていた。

 しかし、スウィフトがウエストに「不当に扱われた」とグラミーの「最優秀アルバム賞」の受賞スピーチの中で主張したのは、本音ではなかったのだろうか?

 ウエストの妻でリアリティーショーのスターであるキム・カーダシアン(Kim Kardashian)は17日、今年2月にリリースされたウエストのアルバム「ザ・ライフ・オブ・パブロ(The Life of Pablo)」に収録された楽曲「Famous」の歌詞を、ウエストがリリース前にスウィフトに電話で伝えていた時の動画を公開した。

 ソーシャルメディアサイトのスナップチャット(Snapchat)上で公開された動画には、米シカゴ(Chicago)育ちのウエストが、「俺を最も良く知るサウスサイドの黒人すべてのために」、「俺とテイラーはセックスするかも」といった歌詞を披露する様子が映っている。

 ウエストが、友人と思っているので気軽に受け止めてほしいと言うと、スウィフトは機嫌が良さそうな様子で「話してくれて本当に良かったわ」と答えている。

 動画が公開された直後、スウィフトは通話の内容が公開されたことに激しく抗議。楽曲の中で次に出てくる「俺があのビッチを有名にした」という歌詞はウエストから聞いていなかったと主張した。

 スウィフトは、共有サイトのインスタグラム(Instagram)に、「世界中の人々の前で『あのビッチ』と呼ばれた人の感情的な反応を制御することはできない」「あの電話があった時はカニエをサポートしたいと思ったけど、聞いてもいない楽曲を『承認』することなどできない」とのコメントを掲載した。(c)AFP