【4月24日 CGTN Japanese】中国南部の広東省は4月以来、降り続く豪雨に見舞われています。北江の本流では100年に一度の洪水が発生し、広東省各地で被害が出ています。広東省中北部にある英徳市のランドマーク・文峰塔が洪水で浸水した様子をドローンが撮影しました。

 北江の支流である連江の高道水文ステーション(昂壩)の水位は21日午前11時、34.83メートルに達し、対応する流量は7070立方メートル/秒で、警戒水位を3.33メートル超えました。同ステーションの流量は22日午前1時、100年に1度の9000立方メートル/秒の洪水ピーク流量に達し、対応水位は37.3メートルで、警戒水位を5.8メートル上回りました。今回の豪雨により広東省の多くの地域が被災し、全省では累計で11万人の人々が避難し、2万5800人が緊急避難しています。

 北江本流の洪水の影響で、洪水ピークが英徳地域の村々を通過する時の最高水位は4メートルに達しました。北江に隣接する低地の家屋はほとんどが洪水で浸水し、地元住民はすでに避難しました。英徳市のランドマークである文峰塔も浸水しました。

 文峰塔は英徳市の北江東岸に位置し、明の天啓帝時代に建てられた390年以上の歴史を持つ古跡で、9階建て、高さは48.5メートルです。文峰塔は隣接する南山寺とともに英徳市の有名な景勝地の一つ「塔影南山」を形成し、広東省の省級重点文化財に指定されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News