【4月16日 CGTN Japanese】 2024年中国国際教育巡回展が、このほど北京市内で開催されました。26の国と地域から270以上の大学と教育機関が出展し、大学、職業技術学院、国際高校、および留学についてのサービス機関が網羅された状態でした。同展は、中国人の若者に向けて国外留学の情報を提供する催しで、過去5年間で最大の規模となりました。

 同展では今年、英国や米国など伝統的な人気留学先のほか、「一帯一路」を共同建設する国と地域の出展規模と学生の募集規模が目に見えて増加しました。英国、ドイツ、イタリアなどが引き続き公式代表団の形で出展し、シンガポールのトップ公立大学も初めて公式代表団の形で出展しました。伝統的な人気留学先国の出展大学数が回復を続けている一方で、昨年は46校だった「一帯一路」を共同建設する国の教育機関の出展も大幅に増加し、64校に増えました。

 同展では、新興の留学先が増えただけでなく、留学生の専攻選択もますます多元的かつ個性的になっています。山東省の学生の彭祥冉さんは、「例えばイタリアとかスペインとか、芸術の息吹に満ちた国でしばらく生活して、視野を広げてみたいと思う」と話しました。フランスのグルノーブル経営学校北京センターの張傑東首席代表は「これまでは管理学、マーケティングのような、『万能型』の専攻が注目されていたが、ここ2年、特に今年からはファッションや高級商品ブランドマネジメント、スポーツ・アウトドアマネージメント、エネルギーマネージメントなど、業界の細分化が顕著な専攻を志願する学生が増えていることが目立つ」と説明しました。

 今年の中国国際教育巡回展も引き続き、2024留学英才就職説明会と平安留学特別イベントとの同時開催でした。就職説明会では、多くの著名大学、科学研究機関、国有中央企業、外資系企業などが1万人分に迫る求人を提示し、中国に帰国した留学経験者と雇用側が対面でコミュニケーションする場を提供しました。

 今回はまた、一部の国の在中国大使館や領事館、著名大学などを会場に招いて特別講座を開催し、保護者に向けて最新の留学状況やビザ政策を詳しく紹介するとともに、留学中に遭遇するさまざまな問題について回答しました。

 2024中国国際教育巡回展は武漢、上海、広州の3か所でも開催される予定です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News