【3月18日 東方新報】「世界野生生物デー」2024国際ユースアートコンテストの受賞者が5日に発表された。

 今年で6回目となるこのコンテストは、自然保護団体である「国際動物福祉基金(IFAW)」が、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES、ワシントン条約)」および「国連開発計画(UNDP)」とのパートナーシップにより開催したものだ。

 その伝統アート部門では、「蛇の巣」を描いた香港の4歳児アイザック・アルヴィン・ラム(Isaac Alvin Lam)さんが最優秀賞を受賞した。また、デジタル・アート部門ではシンガポールの18歳、ノ・サングン(Noh Sangeun)さんの鶴をモチーフにした作品が最優秀賞を受賞した。

 中国本土から参加した15歳のティーンエージャー、マオ・ヤンジュン(Mao Yanjun)さんもまた、今年のコンテストで15~18歳部門の「ベスト・イン・エイジ」に選ばれた。彼は22年開催の第4回のコンテストでも、「Return Home」という作品でチャンピオンに輝いている。

 受賞者は、141の国と地域から過去最多となる3000人以上の応募者の中から選ばれた。

 今年は「人と地球をつなぐ:野生動物保護におけるデジタル・イノベーションの探求」をテーマに、カメラトラップや追跡装置などのテクノロジーから恩恵を受ける生物種を取り上げた作品が応募された。

「国際動物福祉基金」の米国担当ディレクターであるダニエル・ケスラー(Danielle Kessler)氏は、「今年は世界的に記録的な応募数となり、作品に込められた才能は並外れたものでした」と参加者全員を祝福し、「世界の生物多様性は、悲しいことに驚くべき速さで消滅しています。世界中から集まった情熱的な応募作品は、まさに世界が必要としている、未来の世代による野生生物保護への献身を増強するものです。このような表現の場を提供するこの世界的なコンテストを主催し続けられることを光栄に思います」とスピーチした。

 CITES事務局長のイヴォンネ・イゲーロ(Ivonne Higuero)氏は、「これほど多くの国の多くの若者が、絶滅の危機に瀕している種の保護と保全のためのパートナーシップとテクノロジーの価値を認識しているのを目の当たりにして、胸が高鳴る思いです」と話した。(c)東方新報/AFPBB News