【3月6日 東方新報】「日本の大学生の中国体験」訪問団のキックオフセレモニーが5日、東京の中国駐日大使館で開催された。

 今回の活動は「日本の大学生百人の中国体験」というテーマの公益活動の第一弾で、9日から14日まで日本の中央大学(Chuo University)の学生40名が四川省(Sichuan)を訪問する。

 その旅程は内容豊富で、碧峰峡(Bifengxia)風景区で日本から帰ってきたジャイアントパンダ「香香(シャンシャン、Xiangxiang)」を訪問するほか、現地で最も老舗の中日合弁企業でイトーヨーカ堂(Ito Yokado)の中国現地法人である「成都伊藤洋華堂」訪問や、三国時代の蜀の国の君臣を祭った武侯祠(Wuhouci)、清朝末期の民間家屋様式を残す街並みの錦里古街、錦江(Jin Liver)など有名観光地遊覧が予定されている。

 また「2024年・成都世界園芸博覧会」と「天府国際動漫城」見学もあり、「蜀(四川)文化」の昔と今を全て目に焼き付けることができる旅程となっている。

 中国駐日大使館の施泳(Shi Yong)公使、張培林(Zhang Peilin)公使参事官、陳巍(Chen Wei)公使参事官兼総領事、中国駐東京観光代表処の欧陽安(Ou Yang’an)首席代表、中央大学の梅田和昇(Kazunori Umeda)理事・理工学部長、「日本華文教育協会」の顔安(Yan An)会長、日本文華伝媒(JCM)の福島大毅(Daiki Fukushima)社長、孫冉(Sun Ran)副社長兼「東方新報(Toho Shinpo)」編集長、著名な在日中国人ブロガー楊小溪(ヤンチャン、Yang Xiaoxi)氏、ジャイアントパンダの写真家として有名な高氏貴博(Takahiro Takauji)氏、中国聯通日本(China Unicom Japan)の逯莉(Lu Li)ほか、政財界や文化界の代表が出席した。

 施泳公使は「今回日本の学生たちは四川を観光するほか、現地の中国人大学生とも交流予定と聞いています。四川省は『パンダの故郷』というだけでなく、『天府の国(天から与えられた豊かな土地)』と称され、九塞溝(Jiuzhaigou)、三星堆(Sanxingdui)など世界遺産クラスの自然と文化の景観を楽しむことができます。また垂涎の四川料理も味わえます。今回の訪問活動が両国の人々の絆を固く結びつけ、日本の皆さんが本当に愛すべき中国のことを客観的に理解していただけるよう期待しています」とあいさつした。

 日本文華伝媒の孫冉副社長兼「東方新報」編集長は訪中団の団長として、また今回の活動計画の立案者の一人として、日本の大学生に「なぜ中国を見てもらいたいのか」その本旨を述べた。孫氏は「大学生は未来を担う存在で、現在は価値観形成にとって最も大事な時期にあります。この時期は局部的な見方を打破して真の世界を見る必要があります。この活動が、日本の学生が将来の勉学や仕事や生活の中で、隣国・中国と接する時に、より客観的に、冷静に落ち着いて判断することの助けになるよう希望します。今回の旅程が、中日両国の未来の友誼と協力のしっかりした基礎固めとなるものと信じています」と語った。

 スピーチをしたゲストと学生代表が一緒に特製の団旗を掲げ、セレモニーの雰囲気はクライマックスに達した。会場では、今回の活動のために主催者が特別にデザインしたパンダをテーマとした演出で、「こんにちは、私たちはあなたを歓迎します」「白鳥の湖」が上演され、また一瞬で面容を幾つも変化させる「変面」という四川伝統芸能や「国宝」のジャイアントパンダと西洋のバレエ芸術を組み合わせたプログラムで、出席者たちは新鮮な体験を味わった。

 今回の活動は、中国駐日大使館、中国駐東京観光代表処が主催し、日本文華伝媒(東方新報)、中国新聞社(CNS)四川支社、四川省旅游投資集団が請け負い、四川省文化・旅游庁などの組織が大々的にサポートしている。(c)東方新報/AFPBB News