【2月12日 CGTN Japanese】1月6日に正式にネットに接続された中国で独自開発された第3世代超伝導量子コンピューターの「本源悟空」は、2月1日午前11時時点で、94の国や地域のユーザーのために1万4233件の演算作業を順調に実現し、アクセスした人数は延べ100万人を突破しました。

「本源悟空」は、本源量子計算科技(合肥)が開発した超伝導量子コンピューターです。量子コンピューターは従来型コンピューターに比べてより速い演算速度とより強いデータ処理能力を備えており、コンピューティング技術の未来形と考えられています。

 超伝導量子コンピューターである「本源悟空」の演算能力は突出しています。量子計算には新素材の開発や薬物の設計、気候シミュレーション、ビッグデータ分析などの分野で比類のない潜在力があります。公式統計によれば、オンラインで「本源悟空」にアクセスしたユーザーは世界の94の国や地域に分布しています。アクセス数上位3か国は米国、カナダ、トルコでした。

 本源量子は中国初の量子計算会社で、すでに中国のユーザーに第1世代、第2世代の自主開発の超伝導量子コンピューターを提供し、さらに中国初の量子チップ生産ラインを建設して運営しています。「本源悟空」は72ビットの自主開発の超伝導量子チップ「悟空芯」を搭載し、現在のところ中国でも最も先進的なプログラム作りが可能で、提供が可能な超伝導量子コンピューターです。

 本源量子の公式発表によると、同社は2025年までに1000ビットの量子ビットを突破し、1024ビットの量子ビットを実現する計画とのことです。また、量子計算を用いてさまざまな分野に向けた専用量子コンピューターの開発に取り組んでいます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News