【12⽉26⽇ Peopleʼs Daily】国際会議「中国を読み解く」が1日から3日にかけて広州市(Guangzhou)内で開催された。30余りの国と地域からの600人余りの出席者が、「利益の合流点を拡大し、運命共同体を構築する」という中国の取り組みを巡り、共通の難題の解決や人類の幸せの増進について交流と議論を行った。

 エチオピアのムラトゥ・テショメ(Mulatu Teshome)前大統領は「人類は苦楽を共にする運命共同体だ。中国は人類運命共同体の構築を自らの責務とし、自らの新たな発展によって世界に新たなチャンスを提供し続けている」と述べた。

 オーストリアのウォルフガング・シュッセル(Wolfgang Schussel)元首相は、気候変動や地域紛争など地球規模の問題は国際社会が共同で解決する必要があるとの考えを示し、「中国は世界第2位の経済国であり、世界の平和と安定、発展と繁栄のために不可欠な貢献をしている」と述べた。

 会議では、人類運命共同体を構築するための重大な実践としての「一帯一路(Belt and Road)」の共同建設が議論の焦点になった。パキスタン中国学会のムシャヒド・フセイン・サイード(Mushahid Hussain Syed)会長は、「人類は苦楽を共にし、国と国は互いに尊重し、協力を強化せねばならない」と述べ、「一帯一路」は世界が経済協力を強化するための新たな場を提供したと述べた。

 今回の会議では、よりハイレベルな開放と経済グローバル化、人工知能(AI)と人類の未来、デジタル経済の発展とサイバーセキュリティー対策などについて深い議論が交わされた。そして、中国はハイレベルな開放で質の高い発展を促進することを堅持し、中国式現代化は着実に前進し、世界が開放と協力の中で共同発展を実現するため力を注ぎ込んでいるとの見方が一般的だった。

 ハンガリー国立銀行(中央銀、NBH)のバルナバス・ビラーグ(Barnabas Virag)副総裁は、「世界は多くの課題に直面しており、ユーラシアの協力深化はこれまで以上に重要だ」と主張した。ビラーグ副総裁は、中国はクリーンエネルギーやバイオテクノロジーなど、持続可能な発展に貢献する重要技術を多く持っていると指摘し、欧州諸国と中国の貿易、気候変動への対応、持続可能な発展についての協力強化は双方に利益をもたらし、国際秩序のより公正で合理的な発展を推し進めると述べた。

 エジプトのイサーム・シャラフ(Essam Sharaf)元首相は、「中国は革新的発展を堅持している。情報技術、ビッグデータ、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、宇宙技術などが急速に発展しており、他の発展途上国が参考にする価値がある」と述べた。

 パキスタンの元首相特別補佐で同国の「中国を読み解くフォーラム」のザファル・マフメド(Zafar-Ud-Din Mahmood)理事長は、「中国共産党の指導の下で、中国の経済社会の発展は大きな成果を収めた。(中国は)人を中心とする発展の思想を堅持し、発展の成果がよりよく民生に恩恵をもたらすようにしている。中国式現代化はその他の発展途上国にとって重要な啓示の意義がある」と述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News