【12⽉3⽇ Peopleʼs Daily】2023年世界インターネット大会烏鎮サミット(以下、「烏鎮サミット」)が11月8日から10日まで開催された。烏鎮サミットは中国で開催される最大規模で最高レベルのインターネット関連イベントであり、2014年から毎年1度、世界各国の要人やインターネット関連の重要人物を集めて浙江省(Zhejiang)の桐郷市(Tongxiang)烏鎮鎮(Wuzhen)で開催されている。中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は2023年の烏鎮サミット開幕式で、ビデオ方式によりあいさつを行った。

 習近平国家主席は2022年7月、世界インターネット大会国際組織が創設されたことを受け、「情報化時代の発展の流れに順応し、サイバー空間の国際交流と協力を深化させる重要な措置です」との祝辞を贈った。

 年1回の国際会議だった世界インターネット大会は常設機構を持つ国際組織に格上げされて以来、英国、フランス、ドイツ、米国、オーストラリア、韓国、日本、インドなどから120社余りが会員企業として参加した。

 中国では近年、ますます多くの国際交流イベントが開催されるようになった。デジタル関連だけでも中国国際デジタル製品博覧会、中国国際ソフトウエア博覧会、世界ロボット大会、世界人工知能大会などがある。国際社会が中国で開催されるイベントでサイバー空間での革新の成果を共有できるようになった。

 世界インターネット大会は2014年以降、デジタルと現実の融合の促進に力を入れてきた。関連する最先端の成果の発表やコンテストは、モバイルインターネット、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)などと各種産業の結び付きを推進し、世界経済の発展強化に新たな力を提供してきた。

 中国はさらに、デジタル経済分野のより広範囲で深いレベルの国際的な協力を推進し、インターネット発展の成果が各国の人々に恩恵をもたらすようにしている。

 東南アジアでは中国企業が東南アジア諸国連合(ASEAN)初の5Gスマート病院の構築を支援している。中南米では、中国とブラジル、エクアドルなどの国がデジタル技術を利用して革新的な協力を展開し、アマゾンの熱帯雨林生態系および海洋生態環境の保護を支援している。アフリカでは中国が国際電気通信連合と協力しての技術援助や研修プロジェクトに着手した。

 中国は情報インフラの建設、社会のデジタル化への転換、5Gやモノのインターネット(IoT)など世界におけるデジタル分野の格差縮小に力を入れ、時代の発展のチャンスの世界との共有を推進している。

 インターネットは人類の夢を運び、人々の幸せに直結する。世界インターネット大会は今後も一貫して、世界におけるインターネットの共同協議・共同建設・共有プラットフォームの構築に力を入れ、サイバー空間における国際協力の新たな枠組みを切り開き、世界のインターネットの発展とガバナンスの新たなページを書き続ける。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News