【5月29日 AFP】22-23イタリア・セリエAは28日、第37節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)はオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)のゴールでユベントス(Juventus)を1-0で下して4位以上が確定し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)出場権を獲得した。

 王者ナポリ(SSC Napoli)、ラツィオ(SS Lazio)、インテル(Inter Milan)に次ぐ出場決定で、セリエAはこれで来シーズンのチャンピオンズリーグに臨むチームが出そろった。

 今季のミランはW杯カタール大会(2022 World Cup)後に失速してリーグ連覇を逃し、チャンピオンズリーグでも宿敵インテルに準決勝で敗れた。ステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督は「本当の意味で2大会で勝負するのは今回が初めてだったが、何かが足りなかった」と振り返り、「きょうの勝利と(チャンピオンズリーグ)出場は喜べるが、いろいろな意味で不思議なシーズンだった」と話した。

 一方、移籍市場での不正な活動に対し、22日にイタリアサッカー連盟(FIGC)から勝ち点10剥奪の処分を科されたユベントスは、7位のままとなっている。6位ASローマ(AS Roma)とは1ポイント差のため、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)出場にはまだ手が届くが、不正会計をめぐり今後さらなる処分を受ける可能性もある。

 その他の試合では、レッチェ(US Lecce)が1-0でACモンツァ(AC Monza)を下し、残留を決めた。エラス・ベローナ(Hellas Verona)は終了間際の失点でエンポリ(Empoli)と1-1の引き分けに終わり、残留争いは最終節までもつれることになった。

 降格圏ぎりぎりの18位につけるベローナは、17位スペツィア(Spezia)と勝ち点31で並んでいる。今季から17位と18位のチームが最終的に勝ち点で並んだ場合はプレーオフで降格チームを決めることになっており、両チームは直接対決を行うことになる可能性がある。

 ナポリはビクター・オシムヘン(Victor Osimhen)の2ゴールで2点を先行したが、敵地でボローニャ(Bologna FC)と2-2で引き分けた。ラツィオ(SS Lazio)は降格が決定しているクレモネーゼ(US Cremonese)を3-2で下し、2位をキープした。(c)AFP