【5月16日 CGTN Japanese】中国四川省(Sichuan)稲城県(Daocheng)の標高4410メートルの海子山上に位置する高標高宇宙線観測ステーション「拉索(LHAASO、ラーソ)」は現在、世界で最も標高が高い場所にある、世界最大規模、最高感度を誇るガンマ線検出装置で、敷地面積は約1.36平方キロメートルです。「ラーソ」は8年間の事前調査、4年間の建設期間を経て、5月10日に無事に検収を終え、正式運用を開始しました。

「ラーソ」の首席科学者で、中国科学院高エネルギー物理学研究所の曹臻研究員は、「ラーソの任務は、科学者が宇宙の奥深くにある未知の世界を発見し、宇宙線の起源を解明するために、宇宙空間から地球に『降り注ぐ』宇宙線をとらえることだ」と述べました。

「ラーソ」では建設と試験運用段階から観測作業が行われており、数々の画期的な科学研究成果が得られています。「ラーソ」プロジェクトに基づいて、国際学術誌に発表された論文はこれまでに合計215本に上ります。業界では、「ラーソ」の建設・運行により、これが現在の国際粒子天体物理三大実験施設の一つとなり、同分野の重大なブレークスルーの実現を促進し、先端的かつ学際的な関連学科の発展と国際協力を促す上で重要な意義を持つとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News