【4月27日 AFP】サッカードイツ・ブンデスリーガ2部に所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフ(Fortuna Dusseldorf 1895)は26日、ホームゲーム全試合を入場無料にする計画を発表した。

 試験段階となる2023-24シーズンでは、ホーム戦17試合のうち「少なくとも」3試合でホームおよびアウェーファンの入場が無料となる。試合数は今後徐々に増えていき、全17試合すべてのチケットが無料になるという。

 この計画は、今後5年間で4500万ユーロ(約66億3000万円)を支払うことで合意したスポンサーグループによって賄われる。今後も多くのスポンサーの参加が見込まれている。

 フォルトゥナのアレクサンダー・ヨープスト(Alexander Jobst)会長は「より多くのパートナーを得れば、徐々に(これまでの)チケット販売を置き換えられる機会につながる」とし、「どれほどの時間を要するか100パーセント予測することはできない」と続けた。

「みんなのフォルトゥナ」と呼ばれるこの計画についてヨープスト会長は、「クラブの強化」と「長期的にこの街に1部リーグのサッカーを定着させるため」のものだと述べている。

 計画はデュッセルドルフ(Dusseldorf)市からも支持を得ており、市長は「プロサッカー界に革命を起こすものである」とコメントしている。

 スポンサーからの収入は、クラブやスタジアム、そしてデュッセルドルフ市に分配されることになっており、発表によると、男子チームに50パーセント、ユースと女子チームに20パーセント、デジタルインフラに20パーセント、同市の社会的・スポーツ的なプロジェクトに残りの10パーセントが充てられるという。

 フォルトゥナのホームスタジアムは来年の欧州選手権(UEFA Euro 2024)の会場の一つになっており、収容人数は5万2200人。今季のクラブ平均観客数は2万9000人で、これは2部でリーグは4番目の多さとなっている。

 ドイツ・サッカー選手権で1度、ドイツカップ(German Cup)で2度の優勝を誇るフォルトゥナは、現在2部6位につけている。(c)AFP