【4月23日 AFP】サッカーイングランド・ナショナルリーグ(5部)のクラブで、米ハリウッド俳優のライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)さんとロブ・マケルヘニー(Rob McElhenney)さんが保有するレクサム(Wrexham AFC)が22日、15年ぶりとなるフットボールリーグ2(4部)昇格を果たした。クラブを買収した二人は、涙を流して快挙を喜んだ。

 レイノルズさんとマケルヘニーさんは、同じく俳優のポール・ラッド(Paul Rudd)さんとともに現地で試合を観戦し、チームがボーラムウッド(Boreham Wood FC)に3-1で勝利して優勝を決め、昇格を確定させる瞬間を見届けた。

 コメディードラマ『フィラデルフィアは今日も晴れ(It's Always Sunny in Philadelphia)』への出演が特に有名なマケルヘニーさんは、「街がどう感じているのかが聞こえるようだ。彼らにとってはカタルシスであり、歓喜の瞬間だ。僕らにとっては、彼らのコミュニティーに受け入れられ、こういう経験ができたのは光栄だ」と喜んだ。

 映画『デッドプール(Deadpool)』で主演を務めたレイノルズさん、そしてマケルヘニーさんは、2020年にサポーター団体からクラブを買収し、200万ポンド(約3億3400万円)の初期投資を行った。以来、レクサムは世界的な知名度を高め、これまでの浮き沈みやオーナーたちのストーリーは『ようこそレクサムへ(Welcome to Wrexham)』というドキュメンタリー番組にもなった。

 二人はノンプロリーグに対しては破格の投資を行って選手の補強や年俸アップを図ってきたが、そうした努力がついに報われた。

 レイノルズさんは「今夜起こったことを、自分の中で消化できるか分からない。今もまだ少し言葉が見つからない」と話し、「みんな最初は『なぜレクサムなんだ?』と言っていた。これがまさにその理由だよ。今夜、今まさに起こったこと。それが理由だ」と続けた。(c)AFP