【9月27日 Xinhua News】中国のシンクタンク、中国(深圳)総合開発研究院と英シンクタンクZ/Yenグループはこのほど、共同で作成した第32回国際金融センター指数(GFCI)を広東省深圳市とロンドンで同時発表した。

 同指数はビジネス環境、人的資本、インフラ、金融業の発展レベル、評判などから世界の主要金融センターを評価し、ランク付けしている。今回は119の都市・地域が選ばれ、上位10都市はニューヨーク、ロンドン、シンガポール、香港、サンフランシスコ、上海、ロサンゼルス、北京、深圳、パリの順となった。

 今回のGFCIでは金融市場の信頼感が急速に回復し、国際金融センターのスコアが全体的に上昇したことが分かった。平均スコアは前回比4・83%上昇して低下から上昇に転じ、20年3月の水準を回復した。スコアが上昇した金融センターは100都市を上回り、トップ40に入った都市のうち、スコアが低下したのは1カ所だけだった。

 今回のランキングでは、中国の金融センターが着実に順位を上げ、他都市に追い付き追い越す勢いを強めたことも分かった。中国内地の金融センターは12都市がランク入りした。上海、北京、深圳が10位以内に入り、12都市のほとんどは順位を上げた。北京は8位を維持、深圳は1ランクアップの9位で、国際金融センターとしての地位をさらに強固なものにした。成都は順位を三つ上げ34位となった。大連、南京、杭州、天津なども世界の金融従事者の間で認知度を高め、スコアと順位を大きく上げた。天津は18、大連は14、杭州は8、南京は5ランクアップとなった。

 中国、米国、ドイツの金融センターはフィンテックの進歩が最も大きく、アトランタ、成都、ベルリン、シュツットガルト、サンディエゴ、天津、大連、南京、杭州、武漢はいずれもフィンテックランキングで10以上順位を上げた。(c)Xinhua News/AFPBB News