【8月31日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部の強豪バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が、31日に行われる3部ビクトリア・ケルン(Viktoria Cologne)とのドイツカップ(German Cup 2022-23)1回戦で、入場料収入の半分を放棄することで合意した。

 ドイツサッカー連盟(DFB)の規定では、ホームチームとアウェーチームが入場料の90パーセントを折半し、残り10パーセントをDFBが受け取る形になっている。

 国内紙ビルト(Bild)は、放棄する額が15万ユーロ(約2080万円)程度になると報じている。

 バイエルンは国内で最も資金力のあるクラブだが、3部リーグのクラブはその財政を入場料に大きく依存している。

 ビクトリア・ケルンの幹部はビルト紙に対し「この規模の試合でこういったことは当たり前ではなく、ドイツのサッカー界では珍しい」とすると、「ビクトリアを代表して、この振る舞いでその類いまれな地位をまたはっきりとさせたバイエルンに、心から感謝する」と述べた。

 両クラブにとっての今季ドイツ杯初戦となる一戦は、5万人収容のラインエネルギーシュタディオン (RheinEnergieSTADION)で31日夜に開催される予定で、満席が見込まれている。(c)AFP