【7月20日 CNS】2020年の中国国勢調査によると、中国の平均初婚年齢は28.6歳に上昇した。男性の平均初婚年齢は29.3歳で、女性は27.9歳。2010年の調査では初婚平均年齢は24.8歳で男性は25.7歳、女性は24歳だった。全体、男女別いずれも10年間で4歳近く初婚年齢が遅くなっている。一部地域では初婚平均年齢が30歳を超えている。

 初婚年齢の遅れと同時に、婚姻登録数も減少している。民政省によると、2020年に全国で婚姻登録したカップルは813万1000組。前年比12.2%減で、7年連続の減少となった。

 国務院発展研究センターの公共管理・人力資源研究所研究室の馮文猛(Feng Wenmeng)主任は「教育水準の向上、結婚費用の増加、雇用と職場を巡る競争、結婚観の変化が晩婚化の理由だ」と指摘する。

 大学卒業後に大学院へ進む若者が増えており、特に女性の増加が目立つ。また、大学卒業後に就職浪人をする若者は多く、就職後も残業漬けとなり、恋愛をする機会や時間がほとんどない。結納金など結婚費用は上昇し、住宅価格は高騰する一方だ。そして1人暮らしを快適と感じる若者は結婚への強いこだわりがない。

 馮主任は「若者が多くの人と出会える環境づくりが必要だ。また、結婚のハードルを下げるため、高すぎる結納金など不合理な風習を変え、一部の若者が抱く結婚、家族、出産へのマイナスイメージを変えなければいけない」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News