【4月30日 People’s Daily】米ドル建てで見ると、2021年の中国の貨物貿易輸出入規模は6兆500億ドル(約774兆2400億円)で、世界市場のシェアは引き続き上昇している。実際に使用された外資は1兆1494億元(約22兆4300億円)で、前年同期比14.9%増となり、投資誘致規模は過去最高を更新した。中国商務部が発表したデータによると、2017年から2020年にかけて、中国は4年連続で世界第2位の資本流入国の地位を維持し、2020年には対外直接投資フローで世界第1位の国となったという。

 数人の外資系企業の代表は、中国が開放を持続的に拡大し、ビジネス環境を改善することが、中国経済の発展の見通しに対してより自信を持たせるようになり、引き続き中国市場を開拓し、発展のチャンスを共有していきたいと表明した。

 HSBCの調査によると、回答企業の97%が中国への投資拡大を計画している。中国には巨大な市場、持続的な成長の見通し、整備されたサプライチェーン体制を持っているためだという。

 プライスウォーターハウスクーパース(PWC)がこのほど発表した「2021中国における日本企業の発展に関する調査報告」によると、中国における日本企業は中国市場を非常に重視し、経営環境に全体的に満足しており、回答企業の91%が今後3年から5年の間に中国における投資規模を維持または拡大したいと回答したという。

 中国市場の外資に対する比較的強い吸引力の維持が続いているのは、開放の不断の拡大と、ビジネス環境の改善の努力によるものだ。2021年版全国と自由貿易試験区(FTZ)の外資参入ネガティブリストが先ごろ発表され、削減率はそれぞれ6.1%と10%だった。5年連続のネガティブリストの削減は、中国の市場化、法治化、国際化のビジネス環境の不断の改善を十分に体現している。

 スイス銀行(UBS)の研究によると、中国の巨大かつ急速に成長する市場と絶え間なく推進される対外開放は、今後も外資の流入を持続的に引き寄せる見込みだという。グローバルサプライチェーンの構造とレイアウトの調整に伴い、中国の川上サプライヤーの役割が一層浮き彫りになるだろうという。

 ロイター・チャイナ(Reuters China)が引用した KPMG会計事務所の報告によると、2022年、中国の外国人直接投資の誘致は依然として高い水準を維持し、外資は特に資産管理、新エネルギー、ハイテク産業などの分野に注目するという。

 ここ数年、エプソン(EPSON)は中国で順調に事業を展開しており、今後数年間で中国市場が最も急速に成長する市場の一つになると予想される。エプソン・チャイナの深石明宏(Akihiro Fukaishi)社長は、中国市場に対する自信は中国の技術革新の活力に由来するものだとし、「世界に目を向けると、中国はソフトウエア、インターネットなど多くの分野で世界をリードしている」と述べた。

 在中国EU商工会議所(EUCCC)政府事務フォーラムの劉暢(Liu Chang)主席は次のように表明した。ここ数年、中国のイノベーションエコシステム建設は目覚ましい進展を遂げている。2021年EUCCCが発表したビジネス自信調査報告書によると、回答者の72%が中国現地企業のイノベーション能力が高く、優れたイノベーションの旺盛な土地柄が多国籍企業による研究開発力の強化や、中国での革新研究開発センター設立を引きつけ続けていると回答した。多国籍企業は中国のイノベーション資源の優位性を十分に考慮し、自社の技術的特長を生かし、中国市場に立脚し、地元のパートナーと協力を強化し、ウィンウィンを実現する。(c)People’s Daily/AFPBB News