【9月18日 Xinhua News】中国人民政治協商会議(政協)全国委員会常務委員で中国仏教協会副会長、中国仏教協会チベット分会会長のパンチェン・エルデニ11世(チュキジュブ氏)は9日、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)ニンティ(林芝、Linzhi)市で13日間の仏教儀式や社会活動を終えた。

 パンチェン・エルデニは8月29日、ニンティ市メトク(墨脱)県に入った。同県はチベット自治区の南東部に位置し、ヤルツァンポ川の下流、ヒマラヤ山脈東端南麓にある。県名はチベット語で「ハスの秘境」を意味する。

 翌30日には同県の仁青崩寺を訪問した。僧侶らと共に読経し、平和と繁栄、安定を祈願。僧侶らの頭に手を置き祝福を授けた。

 31日は県内の茶農園を訪れ、農場責任者と交流を深めた。パンチェン・エルデニは、地元企業が貧困脱却と若者の職業観を変える上で果たす役割を高く評価した。

 パンチェン・エルデニは8月28日から9月9日の間、ニンティ市下のメトク県やポメ(波密)県、メンリン(米林)県を訪問し、各地で仏教儀式を行ったほか、ニンティ市の近年の経済社会発展状況を視察した。

 ポメ県の多東寺やナン(朗)県の巴爾曲德寺では、僧侶らに地元住民と社会発展に貢献するよう訴えた。(c)Xinhua News/AFPBB News