【1月25日 CNS】中国西南部のある飛行場で16日、四川省(Sichuan)のある科学技術企業が独自に研究開発した世界初の大型多目的三発無人プロペラ機が初飛行に成功した。2021年には市場への全面的な売り込みを予定している。

 この飛行機は四川騰盾科技公司(Sichuan Tengdun Keji)のTB「双尾蠍」無人機をベースに、三つのエンジンの馬力を増強した改良型の機種だ。同機の環境適応性と任務遂行能力は全面的に向上し、世界の三発無人プロペラ機の中で最先端の技術革新的な機種だという。

 災害救助、森林火災防止、地理測量、気象探査、空中緊急通信、送電網巡回、輸送任務など、さまざまな業務への利用に全く新しい「無人機プラットフォーム」を提供するものと言える。
 
 同機は極めて優れた短距離離着陸性能を有し、満載時でも滑走距離が500メートル以下で離着陸が可能、耐横風能力にも優れ、異なる条件の飛行場で離着陸適用能力が高い。

 関係のエンジニアの話によると「同機は飛行可能エリアが広く、実用上の上限高度は9500メートル、高空域の作業速度は時速300キロを超え、9000メートルの高度で長時間とどまって作業をすることができる。高海抜の高原飛行場での使用条件を満足し、高原への適応能力が非常に優れている」という。

 その他、同機は氷結防止システムを備え、積乱雲の中でも作業が継続できる。低コストで長寿命のピストンエンジンを採用し、優れたライフサイクルコスト経済性を有している。(c)CNS/JCM/AFPBB News