【10月7日 AFP】18-19スペイン1部リーグは6日、第8節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はアラベス(Alaves)に0-1で敗れた。この結果レアルは公式戦4試合白星なしとなったが、フレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督は自身の進退を問うのは時期尚早だと強調した。

 後半アディショナルタイム5分にマヌ・ガルシア(Manu Garcia)がヘディングシュートを決めると、アラベスの本拠地メンディソロサ・スタジアム(Mendizorrotza Stadium)は興奮のるつぼと化した。ファンはピッチになだれ込み、試合終了のホイッスルが鳴ってしばらくたっても勝利の歓声は鳴り止まなかった。アラベスがホームでレアルに勝利するのは87年ぶりとなっている。

 好調を維持するアラベスは、レアルと勝ち点14で並び暫定3位につけた。一方の欧州王者レアルは、この結果1985年以降では最長となる4試合連続無得点に終わっている。

 またしても痛い1敗を喫したレアルは、さらに追い討ちをかけるように攻撃の核であるギャレス・ベイル(Gareth Bale)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がともに負傷交代した。内転筋を痛めていたベイルは、2日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のCSKAモスクワ(CSKA Moscow)戦を欠場していた。

 7日に行われるバレンシア(Valencia CF)戦に勝利すれば、首位FCバルセロナ(FC Barcelona)はレアルに3ポイント差をつけることになる。

 試合前日の5日にロペテギ監督は、W杯ロシア大会(2018 World Cup)開幕前日にスペイン代表監督を解任されてその座に就いたレアルで重圧を感じているかと質問されていたが、試合後にも同じ質問を投げかけられる形となった。

「それ(監督交代)はあなた方の関心事だが、私が考える問題ではない」「われわわれは監督の仕事、特にレアルを指揮するということがどういうものか理解している。まだ10月だ。視野を広しくて冷静を保つ必要がある」

「落胆している。結局のところ、敗戦というのは厳しいものだ」

 また、キャプテンのセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)は「そういった決断を下すのは別の人たちの仕事だが、指揮官の交代は決して良策ではない」と語気を強めた。

 監督交代の議論は早すぎるのかもしれないが、レアルがすぐに流れるようなプレーを見いだせなかった場合、そしてバルセロナに突き放された場合は解任論はより勢いを増すことになる。レアルは28日に敵地カンプ・ノウ(Camp Nou)でのエル・クラシコ(El Clasico)を控えている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT