【9月27日 AFP】18-19スペイン1部リーグは26日、第6節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)が68秒間で2失点を喫し、CDレガネス(CD Leganes)に1-2で敗れた。また、セビージャFC(Sevilla FC)のホームに乗り込んだレアル・マドリード(Real Madrid)も前半のうちに3失点して0-3で黒星を喫するなど、リーグ優勝を目指す2強がそろって敗れる波乱が起きた。

 バルセロナが残留争いをしているレガネスに負けたのはより大きな驚きだったが、レアルはセビージャの本拠地サンチェス・ピスファン(Sanchez Pizjuan)で39分までに3失点を喫するなど、バルセロナよりも完敗といえる内容だった。

 これが両チームにとって今季初黒星で、この日の敗因となった守備面のもろさは、来週に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の2戦目で不安要素になるだろう。

 強豪チームの中では、25日にSDウエスカ(SD Huesca)に快勝を収め、29日にレアルとのダービーを控えているアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が今節の最大の勝者となった。

 ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督が率いるアトレティコは開幕後の数試合で勝ち点を落としていたが、サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でのマドリードダービーに勝利すると、レアルより上の順位に浮上する。

 セビージャはレアルにとって手ごわい相手になることができるが、過去17か月のリーグ戦で1度しか負けていなかったバルセロナにレガネスが土をつけると予想していた人はほとんどいなかっただろう。バルセロナを率いるエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督も試合後「予想もしていなかった。非常に難しい瞬間を目にしている」と話している。

 バルセロナは12分、フィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)の華麗なボレーシュートで先制に成功。しかし、52分にレガネスのナビル・エル・ザハル(Nabil El Zhar)に得点を決められ、試合を振り出しに戻されると、直後にジェラール・ピケ(Gerard Pique)が犯した決定的なクリアミスを拾ったオスカル・ロドリゲス(Oscar Rodriguez)にゴールを決められ、わずか2分のうちに逆転を許した。

 バルセロナは29日にアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)と対戦し、その4日後にはウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でチャンピオンズリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦を控えているが、力の劣る2チームからリーグ戦で勝ち点1しか挙げられていないのは懸念事項だ。

 一方、レガネスが勝利を決めると同時にキックオフを迎えたレアルは、首位バルセロナに勝ち点3差をつけて首位に立つチャンスをふいにしたほか、リーグ戦の試合で前半終了時点で3点差をつけられるのは2003年以来のこととなった。

 セビージャはカウンターアタックからヘスス・ナバス(Jesus Navas)が2度にわたって高速のドリブルを仕掛け、その両方でアンドレ・シウバ(Andre Silva)の得点をお膳立て。1度目は狙いすました切り返しのパスを送り、2度目は自身のシュートのこぼれ球をシウバが押し込んだ。39分にはレアルのDF陣がラインを上げた隙を突き、ウィサム・ベン・イェデル(Wissam Ben Yedder)が近距離からボレーで合わせて3点目を挙げた。

 レアルを率いるフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督は「前半は悪かった」と振り返り、「特に出だしが良くなかった。セビージャに2点を決められ、試合の流れが決まってしまった」とコメントした。

「立ち直らなければいけないし、3日後には重要な試合がもう一つ控えている。セビージャを祝福する。思ったようなプレーができなかったのは認識している」 (c)AFP/Thomas ALLNUTT