【9月26日 CNS】アリババ系旅行サイトの飛猪(Fliggy)はこのほど、「2018年国慶節旅行報告」を発表した。1980年代~90年代生まれ(80後、90後)の消費意欲の高さが浮き彫りとなっている内容で、若年層旅行者は目的地が多様化しているだけでなく、お金も惜しまないことがわかる。

 報告書によると、ツアーから個人旅行へのシフトが鮮明になり、消費金額も上がっている。特に個人旅行の支出増加が顕著だ。日本への旅行を例にとると、個人旅行で消費する金額は40%以上上昇し、平均5900元(約9万7000円)だった。ツアーでも消費金額が20%上昇した。

 一方で、かつては比較的お金のかかる旅行先と位置付けられていたモルディブ、スイス、米国などの国での支出額は下がっている。これらの国への旅行は、大衆化が進んでいる模様だ。

 今年の国慶節期間の人気目的地は、例年と変わらず日本、タイ、香港と続く。トルコの通貨暴落を受け、トルコへの旅行者も倍増した。また、アイスランドやノルウェーなど「主流」とは言えない国の人気も高まっている。サッカーW杯が開催されたロシア、ビザ免除国のセルビアへも、飛猪を通じた旅行者は50%以上増えた。

 また、飛猪に掲載されている高級ホテルは、「80後」「90後」が長期間宿泊する傾向があるという。高級ホテル予約者の半数以上が「80後」で、民泊利用者は「90後」が中心だった。(c)CNS/JCM/AFPBB News