■自然保護区に社会が参加するモデル

 吉林省向海国家級自然保護区の面積は、1054.67平方キロ。湖沼が広く分布し、渡り鳥が繁殖と移動のために立ち寄る重要な補給場所だ。6種のツルを含む293種の鳥類と、国家一級保護動物10種を含む。全世界で2000羽しかいないタンチョウは、多い時は200羽がここで生息していることがある。

 豊かな自然資源と景観を有する一方で、砂丘、山林、草原、湖沼が混在し、違法な狩猟や放牧、出漁、毒殺などが頻繁に起きている。保護区内には2万人を超える居住者が10以上の村落に散在。保護区の面積が広く、保護資金も不足しているため、保護の仕事は緒に就いたばかりだ。

 桃花源基金会は2017年11月、内外の環境保護組織22団体と連携し、社会公益自然保護地連盟を設立。公益機構の力を結集し、公益保護地の発展を推進し、国土面積の1%を有効的に保護していくことを期待している。(c)CNS/JCM/AFPBB News