【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)は6日、男子シングルス2回戦が行われ、 大会第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は6-4、5-7、6-7(0-7)、6-1、6-2で米国のテイラー・フリッツ(Taylor Fritz)から逆転勝ちを収めたが、若手対決を制した試合後にはウイルス性の胃腸炎で棄権する寸前に追い込まれていたと明かした。

 第3セットを落とした時点で日没サスペンデッドとなった前日には、試合の合間に嘔吐(おうと)するなど胃腸炎に苦しめられたズベレフは、一夜明けてコートに戻ってきても状態は大きく改善されておらず、ウオームアップの最中には棄権することも考えたという。

「ウイルス性の胃腸炎にかかってしまった。昨日は試合を通して痛みがあり、実は第2セットが終わった後にトイレットブレークを取ったときは吐いてしまったんだ」という21歳のズベレフは、「きょうもウオーミングアップの段階ではプレーをしないことも考えていた。昨日から飲まず食わずで体力がなかった」と説明した。

「でも、もし体調が優れなかったら、あと1セットで終わり。もし良くなったら、あと2セットあるかもしれないと考えた。だったら、コートに上がって挑戦してみようと思ったんだ」

 先月の全仏オープンテニス(French Open 2018)で四大大会(グランドスラム)では自己最高となる準々決勝進出を果たしているズベレフは、今大会では自身初のウィンブルドン8強入りを目指しており、3回戦では予選勝者のエルネスツ・ガルビス(Ernests Gulbis、ラトビア)と顔を合わせる。(c)AFP/Steven GRIFFITHS