【6月26日 Xinhua News】中国香港特別行政区の香港理工大学はこのほど、子どもの近視対策として新しい眼鏡レンズを近く発売すると発表した。

 このレンズは、中心部とそれを囲む幾つかの小さな凸レンズで構成。中心部には近視を矯正し、視界を鮮明にする働きがあり、中心部の周辺には幾つかの小さな凸レンズが組み込まれ、眼球の成長速度をコントロールする。これによって、子どもたちの眼球を正視状態の正常なサイズに抑制し、近視の進行速度を遅らせる効果がある。

 香港理工大学眼科視光学院の杜嗣河主任は、2015年からこの研究を開始し、8~13歳の子ども160人に対照実験を行ってきたと説明。半年に1回検査し、主に子どもの近視度数の進度と眼球の長さの増加の有無を調べたという。

 香港理工大学眼科視光学院 杜嗣河主任

 半年に1回検査を行い、子どもたちの度数を調べた。最も重要なのは、眼球の長さが増加したかどうかの確認だった。

 【解説】このレンズはすでに生産を開始しており、第1弾は7月上旬に香港で発売される。レンズ一式の販売価格は約3千~4千香港ドル(1香港ドル=約14円)で、7月末には北京でも発売される予定。

 このレンズに関する研究は、今年スイスで開催された「第46回ジュネーブ国際発明展」でグランプリに輝いた。(c)Xinhua News/AFPBB News