【6月8日 AFP】米ニューヨークで、米軍基地にピザを配達したエクアドル出身の移民男性が身柄を拘束され、移民管理当局に引き渡された。地元メディアが6日、伝えた。米国人の妻によると、男性はそのまま強制送還されそうだという。

 ピザ配達員のパブロ・ビジャビセンシオ(Pablo Villavicencio)さんは1日、ブルックリン(Brooklyn)のフォート・ハミルトン(Fort Hamilton)基地をピザを届けに訪れ、立ち入りを許可された。以前にも同基地へ配達したことがあったという。

 だが、今回は憲兵から、合法的な居住者だという証明書の提示を求められた。ビジャビセンシオさんは証明できるものを何も所持していなかったため、憲兵が身柄を拘束し、移民税関捜査局(ICE)に通報。当局の身元調査で、2010年から米国に不法滞在し、2歳と3歳の娘を持つ父親だということが明らかになった。

 以前に同じ基地へピザを配達した際には、ビジャビセンシオさんはニューヨーク市が発行した身分証明書を提示していた。この証明書を取得するに当たっては、在留資格に関する情報の提出は必要とされていない。

 ビジャビセンシオさんは現在、国外退去処分に直面しているという。米国市民である妻チカさんは、地元メディアの取材に「弁護士によれば、夫にはなすすべはなく、国外退去させられようとしているそうだ」と語った。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が掲げる反移民政策に背中を押され、米当局は不法移民を雇用している疑いのある事業者への取り締まりを強めている。(c)AFP