【6月1日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は31日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第3シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は6-2、6-2、6-7(3-7)、7-5でホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)を下し、3回戦に駒を進めた。

 全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)の元王者で昨年大会では8強入りを果たしているチリッチは、予選勝者で世界ランク188位のホルカシュを退け、同大会でキャリア8回目の3回戦進出を果たした。しかし、この日はウイナーを48本記録する一方で、アンフォーストエラーの数も52本に上るなどプレーの起伏が激しく、第3セットではマッチポイントをふいにしてしまった。

 現在29歳で新婚のチリッチは、今季20勝目を飾った試合について、「主導権は握っていたが、第3セットのプレーはふがいなく、最初から出直しとなってしまった」とすると、「とにかく前向きに、前向きに、前向きになる必要があった。叫びながら思い切り気合を入れ、11ゲーム目でブレークに成功した」と話した。

 一方、第7シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)も6-2、2-6、6-4、6-4でギリシャの新鋭ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas)に辛勝し、今季31勝目を記録した。

 全仏では2016年と2017年に4強入りを果たし、今季のクレーコートでは世界1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)にただ一人土をつけているティエムは、前日から持ち越しとなっていた第4セットで勝負の決着をつけた。次戦はイタリアのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini)と対戦する。

 そのほかでは、第24シードの新鋭デニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)が、ドイツのマクシミリアン・マーテラー(Maximilian Marterer)に7-5、6-7(4-7)、5-7、4-6で敗れた。世界70位で22歳のマーテラーは、これで四大大会(グランドスラム)では2大会連続で3回戦進出を果たし、次戦はラッキールーザーのユルゲン・ゾップ(Jurgen Zopp、エストニア)と対戦する。(c)AFP/Dave JAMES