【6月1日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は31日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-2、6-1、6-1でアルゼンチンのギド・ペラ(Guido Pella)を一蹴し、3回戦に進出した。

 31歳のナダルは1回戦でラッキールーザーのシモーネ・ボレッリ(Simone Bolelli、イタリア)にてこずったものの、この日は本来の調子を取り戻して快勝し、2日に行われる3回戦では地元フランス勢で第27シードのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet)と対戦することが決まった。

 プロに転向して以降、「良き友人」であるガスケとの直接対決では15戦負けなしのナダルは、「彼とは子どもの頃から、ずっと最高の関係を築いている。最初に会ったのは12歳のとき。まず第一に彼はとても善良な人間だ、違うかい? 本当にごく普通のやつだよ。僕らはもう何百回も一緒に練習している。(ナダルの地元である)マヨルカ(Mallorca)島にも来てくれた」と語った。

「ツアーに出たとき、彼はとても良い雰囲気を醸し出す選手の一人だ。常に前向きな態度で臨んでくる。彼のことが大好きだよ。僕にとって最も重要な場所で、親しい友人と対戦できるから良い試合になるだろう。彼にとっても特別な大会だしね」

 しかしながら、ナダルがコート上で31歳のガスケに情けをかけたことは一度もなく、直近の勝負では25セットを連続で制している。プロ転向後、両者は世界屈指の若手選手として注目を浴びたが、四大大会(グランドスラム)の実績ではナダルが通算16勝を記録しているのに対し、ガスケはこれまで決勝に到達したことがない。

 二人が最後にグランドスラムで対戦したのは2013年全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)の準決勝で、このときはナダルが6-4、7-6(7-1)、6-2で勝利を収めると、決勝ではノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を破ってタイトルを獲得した。

 この日は珍しくコート・スザンヌ・ランラン(Court Suzanne Lenglen)で試合に臨んだナダルは、最初のゲームで4本のブレークポイントをしのがなければならない状況に追い込まれてしまい、あやうく不覚を取るところだったが、その後はすぐに本来の実力を発揮してブレークに成功し、4-2とリードを奪った。

 世界ランク78位のペラはナダルに対して全力でぶつかり、セットポイントを4本しのいだものの、5本目はフォアハンドがネットに引っかかってしまった。その後は王者ナダルの一方的な試合展開となり、37本のウイナーで相手を圧倒した。(c)AFP/Jed Court