【11月1日 CNS】10月27日夜、記者が上海市(Shanghai)の桂林路にある華鑫中心(Huaxin Business Center)を訪れると、昼間は正常に稼働していた「鹵豆(Ludou)移動麺館」が「営業停止」していた。この「無人麺館」の運営会社である上海噜逗餐飲管理が張り出したと思われる告知には「テスト運営期間が終了しました。上海市場管理部門の書類審査が正式に通った後、再開します」と書かれていた。

 上海市食品薬品監督管理局によると、「無人麺館」は許可された経営範囲を超えたことで営業停止命令が出されたという。上海市徐匯区(Xuhui)市場監督管理局の説明では、「無人麺館」を実地検査した際に経営者の営業許可証と食品経営許可証は実際に取得していたものの、経営者が許可を申請した範囲は「包装してある食品の販売」のみで、「調理」は含まれていなかったという。許可証など関連書類の再度申請を経てから営業再開の見通しだ。現在、上海市内の3台の「無人麺館」が営業停止となっている。

 記者が現場に到着してから1分もたたないうちに、4~5人のサラリーマンが麺を食べに来た。みな近くのオフィスビルで働いている人たちだ。昼時になると、「無人麺館」の前には長蛇の列ができることもあったという。「1杯10元(約170円)もしないしすぐできるから、忙しくて外に食べに行けない我々からするととても便利だった」と話す。

 「無人麺館」は-18℃で保存してあるラーメンを高速解凍し、フタに穴があけられ、そこから熱湯が注がれる。すべての工程はロボットが行う。現在メニューにある日本風豚骨ラーメンと酸湯肥牛麺のほかに、告知によると正式に営業を再開した際には台湾川味紅焼牛肉麺と重慶風汁なし麺の新メニューが登場するという。(c)CNS/JCM/AFPBB News