【10月28日 AFP】イタリア・ローマ(Rome)のスタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)で行われたセリエAの試合で、反ユダヤ主義的な写真を張り出した件に関連し、13人のラツィオ(SS Lazio)のサポーターがスタジアムへの入場禁止処分を受けた。地元当局が27日、発表した。

 22日に行われたカリアリ(Cagliari Calcio)戦でラツィオの一部サポーターは、ASローマ(AS Roma)のユニホーム姿となったユダヤ人の少女アンネ・フランク(Anne Frank)の写真を張り出すなどしたが、当局は監視カメラの映像を用い、関わった20人を割り出した。

 伊紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)によると、過去に3度のスタジアム出入り禁止処分を受けていた46歳の男は、8年間の出入り禁止処分を受けるとともに、試合当日には報告書の提出を命じられたという。

 残り12人は、5年間の出入り禁止処分を科された。このうち6人はラツィオの主要な過激ファンである「イッリドゥチビリ(Irriducibili)」のメンバーだった。

 イタリアのメディアによると、カメラに捉えられた20人のうち13人は「反ユダヤ主義的な要素を提示しての人種差別的行為の内容が攻撃的で、人種間の憎しみを引き起こす可能性がある」として捜査を受けている。(c)AFP