【9月28日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)上級顧問が、ニューヨーク(New York)州で8年間にわたって女性として有権者登録されていたことが明らかになった。米テクノロジー情報サイト「ワイアード(Wired)」が報じた。

 しかしクシュナー氏が公的機関への提出書類でミスをするのはこれが初めてではない。米CBSニュース(CBS News)は、ホワイトハウス(White House)入りする際に行われる身元調査のための書類にも誤記があり、再三にわたって提出する羽目になったと報じている。

またニュースサイト「ザ・ヒル(The Hill)」によると、以前に有権者登録していたニュージャージー(New Jersey)州ではクシュナー氏の性別は「不明」となっていた。

 さらに米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は、クシュナー氏を含め、大勢のトランプ大統領の側近が昨年の大統領選の期間中、2州以上で有権者登録をしていたと伝えている。この問題については、ショーン・スパイサー(Sean Spicer)前大統領報道官やスティーブ・バノン(Steve Bannon)前首席戦略官・上級顧問の名前も挙がっている。

 トランプ氏は大統領選の期間中、複数の場所で有権者登録を行うケースが横行していると指摘し、不正投票の証拠だと批判していた。トランプ氏は数百万人がヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏に対し不正に投票したと非難していたが、その証拠は示していない。(c)AFP