【3月26日 AFP】サッカー元オランダ代表で、現在フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)でフットボールディレクターを務めるパトリック・クライフェルト(Patrick Kluivert)氏が、サッカー賭博で借金がかさんで犯罪組織のメンバーに最大で100万ユーロ(約1億2000万円)を借金していたと、25日に報じられた。

 オランダ紙のフォルクスクラント(De Volkskrant)は、八百長疑惑で逮捕された犯罪組織のメンバーが借金の穴埋めをするようクライフェルト氏を脅迫したと伝えている。

 同紙はクライフェルト氏が八百長に関わっていた証拠を当局は入手していないとしており、弁護士はクライフェルト氏が「この事件の被害者にすぎない」とコメントしたと伝えている。

 当局は今年2月、八百長の疑いで5人を逮捕しており、捜査の中で犯罪組織とクライフェルト氏の関与が疑われる文書が発見された。これによりクライフェルト氏は事情聴取を受けたが、弁護士は「純粋に証言者として」事情聴取に応じたと強調しているという。

 同紙は裁判の極秘文書と匿名の情報提供者の証言から、クライフェルト氏がFCトウェンテ・エンスヘーデ(FC Twente Enschede)のリザーブチームのコーチをしていた2011年と2012年に、トップチームの試合で賭けを行っていたと報じている。

 この行為自体は当時は違法ではなかったが、クライフェルト氏は賭けで巨額の借金を背負い、以来返済に追われていたという。

 しかし八百長に手を染めていた犯罪組織のメンバーは、「借金を満額支払え」とクライフェルト氏に対し「非常に大きな圧力」をかけていたとされている。

 報道でこの犯罪組織のメンバーは、クライフェルト氏が借金について話し合いをしているときの録音テープを公表すると脅していたという。

 AFPはこの件についてPSGに問い合わせたが、「クラブに直接的な関与はない」としてノーコメントだった。(c)AFP