【3月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督が、苦境に立つ中で留任を心に決めたと、英メディアが20日に報じた。

 デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)とデイリー・ミラー(Daily Mirror)の両英紙によると、ベンゲル監督は今季終了を持って切れる契約の更新をクラブ幹部に打診する見込みだという。

 またウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)のトニー・ピューリス(Tony Pulis)監督は、1-3でアーセナルに勝利した18日の試合後、ベンゲル監督からチームにとどまる意向を示されたという。

 英紙は、「もし彼が退任したら驚きだ」とのピューリス氏のコメントを掲載。何故ベンゲル監督がとどまると思うのかと問われた同監督は「そう言われたからだ」と応じている。

 67歳のベンゲル監督は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に完敗を喫した上に、リーグ戦ではトップ4から陥落してファンからの批判を受けている。

 WBA戦終了時には、一部のファンが「ベンゲル出ていけ」と書かれた横断幕を掲げる場面もあった。

 ベンゲル監督はその試合後に「自分の将来についてはわかっている。みなさんにも間もなく伝える。すぐにわかるよ」とコメントしている。

 アーセナルは指揮官の去就報道に関してコメントはしていないが、ベンゲル監督の後任候補としてドイツ・ブンデスリーガ1部ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督に接触しているとの独紙ビルト(Bild)の報道については、否定している。(c)AFP