■「再び頂点に」

 モウリーニョ監督は昨季、リーグ連覇を目指したチェルシーでの成績不振により評価を大きく落としたが、アンフィールドでは試合後にテレビカメラの前に現れると、かつてのように技巧的なコメントを残した。

 試合後に、ユナイテッドの選手たちがリバプールを「最後の世界の不思議ではない」ことを示したと語ったモウリーニョ監督は、ボール保持率35パーセントという数字に物申すために会見場まで引き返している。

 攻撃的なサッカーが伝統のユナイテッドにおいてモウリーニョ監督は不適格だという声もあり、クラブOBのポール・スコールズ(Paul Scholes)氏は先日、チームに「アイデンティティーがない」とコメントしている。

 しかし、サポーターはおおむねアンフィールドでの戦いぶりを評価しており、地元紙マンチェスター・イブニングニュース(Manchester Evening News)の調査では、85パーセントのファンが「完璧なゲームプランだった」と支持していることが分かった。

 リバプール戦で見せた堅実なサッカーにより、ユナイテッドは新たな意識で次の3試合を迎えることが可能となった。

 20日にユナイテッドは、決勝トーナメント進出のためには勝利が必要となるヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)のフェネルバフチェ(Fenerbahce)戦を控えている。その後、23日にはモウリーニョ監督の古巣チェルシーとリーグ戦で対戦し、26日にはイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2016-17)でマンチェスター・シティ(Manchester City)と戦う。(c)AFP/Tom WILLIAMS