【10月4日 AFP】ロシアのビタリー・チュルキン(Vitaly Churkin)国連大使は3日の記者会見で、国連(UN)の次期事務総長に東欧出身の候補を推すとし、また女性の事務総長誕生を願うと述べた。

 潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長の後任となる次期国連事務総長を選ぶ動きは、5日に国連安全保障理事会(UN Security Council)で行われる最新の予備投票で新しい段階に入る。今回の予備投票で常任理事国5か国(英仏中露米)は色付きの投票用紙を用い、正式投票の際に各候補に常任理事国の拒否権の発動があり得るかどうかをみる。

 チュルキン氏は、5日の予備投票の「数日後」に安保理で正式投票が行われる可能性が高いと述べた。安保理の正式投票結果は国連総会(UN General Assembly)に提出し、承認を仰ぐ。ロシアは今月の安保理議長国。  

 これに先立ちブルガリアは先週、推薦候補を元世界銀行(World Bank)副総裁で現在、欧州委員会副委員長(予算・人事担当)を務めるクリスタリナ・ゲオルギエワ(Kristalina Georgieva)氏に変更すると発表した。ゲオルギエワ氏が就任した場合、女性として初の国連事務総長となる。

 ブルガリアは当初、イリナ・ボコバ(Irina Bokova)国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)事務局長を推薦していたが、予備投票で支持を集められなかったためゲオルギエワ氏に推薦を変更した。一方、ボコバ氏は立候補を撤回しておらず、5日の予備投票にも残っている。(c)AFP