【4月11日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督が10日、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に0-3で敗れた試合後、以前トッテナムからのオファーを断ったことを後悔はしていないと話した。

 ユナイテッドは後半の6分間で3失点を喫すると、2位トッテナムとの勝ち点差は12に開いた。2014年からチームの指揮を執るファン・ハール監督は以前、トッテナムからの就任オファーを断っていたことを明かし、「楽をしたければトッテナムへ行っていた」と話していた。

 試合後の会見でそのことを蒸し返されたファン・ハール監督は、質問を「くだらない」と切り捨て、「総合的に見て、われわれの方がまだ先を行っている」と語った。

「たった1試合を取り上げて、(スパーズで指揮を執った方が)大きなチャレンジだったとでも言わせたいのか?チャレンジは、ビッグクラブの方が常に大きいものだ」

「トッテナムと契約したい気持ちはあった。それは(トッテナムの会長)ダニエル・レビー(Daniel Levy)氏も知っている。しかし、私にとってはユナイテッドで挑戦することの方が大きかったし、今後もそうだ。トッテナムには申し訳ないが、ユナイテッドの方がビッグクラブだ」

 さらにファン・ハール監督は、試合について「おおむね互角だった」との見解を示し、敗因は守備陣の「連係ミス」にあるとした。

 マーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)に代えてアシュリー・ヤング(Ashley Young)を最前線に入れるという采配については、ファンも首をかしげているが、「裏に抜けるプレーがほしかったし、それでチャンスを作れたと思っている」とファン・ハール監督は説明している。

「ヤングはサブで良いプレーをしていた。アントニー・マルシアル(Anthony Martial)は足元でボールを受けたがる選手(だから左に置いた)。マーカスについては、今日は彼の日ではなかったので代えた」

 この敗戦で、4位マンチェスター・シティ(Manchester City)との勝ち点差は4ポイントに開き、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場は厳しい状況になってきた。それでもファン・ハール監督は、「勝ち点3を6試合獲得すれば18ポイント。われわれにもまだチャンスはある」として、まだ挽回できると主張した。(c)AFP/Tom WILLIAMS