【4月10日 AFP】昨年12月にイングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)の指揮官を解任され、現在はフリーとなっているジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏が9日、シリア代表監督のオファーを拒否しながらも、今夏に現場復帰する意向を明らかにした。

 53歳のモウリーニョ氏は、ルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督の進退が取りざたされているマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との接触がうわさされていた。そしてシリアサッカー協会(Syrian Football Association)は先日、ファイル・イブラヒム(Fajr Ibrahim)監督を解任している。

 モウリーニョ氏はこの日、英ロンドン(London)でスカイ・スポーツ・ニュース(Sky Sports News)の取材に応じ、「彼ら(シリアサッカー協会)はウェブサイトで私の代理人に送ったオファーを公開した。それについては真実だと言わざるを得ないが、われわれはその仕事に関心がないと伝えた」と語った。

 1990年代にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でファン・ハール監督と親しい関係を築いたモウリーニョ氏は、ユナイテッドの新指揮官就任のうわさについて言及を避けており、家族が暮らすイングランドで働くことを望んでいることも明らかにした。

「ファン・ハール氏は友人だ。彼とは数年間一緒に働いた。私の周囲にはいつも仕事のうわさがあり、今夏には職を得ているだろう。だが現時点ではいかなるクラブとも契約を結んでいないと約束できる」

「しばらく話す機会がなかったので、今回は例外的にあなたたち(メディア)にコメントしている。だけど再び沈黙するよ。私に言えることは、いかなるクラブとも契約していないが、今夏には戻ってくるということだけだ」 

「私は(仕事を)拒む立場にない。4月は分析する時期だ。すべてが始まるのは7月なので、決定するのは5月から6月上旬になる」 

「私は拒める立場にない。すべてのクラブ、代表チームに扉は開かれているが、本音を話すと可能であればクラブで働きたい」

「できればイングランドにとどまりたい。私はこの国とこの国のフットボールを愛しているし、家族はとても穏やかでハッピーに暮らしている」