【4月4日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で週末、警察の麻薬組織摘発作戦に巻き込まれて5歳男児が死亡し、怒った住民らがバスに放火するなど暴徒化した。地元メディアのグロボ(Globo)が3日、伝えた。

 報道によると、マテウス・サントス・モライス(Matheus Santos Moraes)くん(5)は2日、銃撃を受けて死亡した。警察の説明では、マテウスくんは麻薬組織との銃撃戦に巻き込まれ流れ弾に当たったという。

 リオ北東郊外のマジェ(Mage)地区の治安責任者はグロボに対し、同地区の状況について「今まで見たことのない」の「混乱状態」にあり、バス12台が放火され複数の商店が略奪に遭ったと述べた。

 マテウスくんの母親のパトリシアさんは、息子が撃たれた時に銃撃戦は起きていなかったと述べ、警察の説明を否定。「警官が撃つのを見た。助けようと駆け寄ったけれど、息子はもう倒れていた」と語った。

 警察は悲劇が起きた原因を調査中だとしている。(c)AFP