【2月5日 AFP】2014-15シーズンのNBAを制したゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)が4日、米首都ワシントン(Washington D.C.)のホワイトハウス(White House)を表敬訪問し、チームのスーパースターであるステフェン・カリー(Stephen Curry)らがバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と面会した。

 大のバスケットボールファンとして知られるオバマ大統領は、昨年8月の休暇中にカリーとその父親で元NBA選手のデル(Dell Curry)さんとゴルフを楽しんだことに触れ、「ステフ(カリー)はゴルフで負けた理由として、大統領警護隊(シークレットサービス)に強要されたと言い訳した。そんなはずはない」とすると、「しかし、彼にはまた別の機会が訪れるだろう」と話した。

 オバマ大統領はまた、昨季のレギュラーシーズン最優秀選手(MVP)に輝いたカリーの娘で、昨年6月のNBAファイナル期間中に記者会見で愛くるしい姿をみせ注目を集めたライリー(Riley Curry)ちゃんと会えなかったことを残念がった。

「今日はライリー・カリーと一緒に壇上に上がることを期待していたが、メディア訓練はまたいつか行うことになるだろう」と笑みを浮かべて語ったオバマ大統領は、スティーブ・カー(Steve Kerr)HCの現役時代についても、大ファンであるシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)でマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏とともに1996年からの3連覇を含む5回のリーグ制覇を成し遂げたことを熟知している。

「NBA史上最も偉大なチームの一員を目の前にすることは、めったにないことだから、今日はそのうちの一人を迎えられて本当に幸運だ」

 カーHCが現役時代に所属していたブルズは、1995-96シーズンにリーグ歴代1位の通算72勝10敗を達成すると、翌シーズンも歴代2位の69勝13敗を記録。現在指揮を執っているウォリアーズは、双方の記録を更新する勢いで勝ち進んでいる。

 カーHCは就任1年目でウォリアーズを優勝に導いたものの、腰の手術で今季は開幕からチームを離れており、2週間前に現場復帰を果たしたばかり。不在の間はルーク・ウォルトン(Luke Walton)ACが暫定指揮官を務め、開幕からの成績ではリーグ歴代2位の好成績となる39勝4敗を記録した。

 オバマ大統領は、「残念ながら、その勝ち星はルーク自身の功績ではないとされている。まったく、フェアじゃないな」と語った。

「皮肉な意見に反論したり、大きなことを成し遂げたり、偉大な記録を打ち破ったりしても、十分な評価を与えられない」と続けたオバマ大統領は、同じように自身の政局が宙に浮いているなかで一瞬間を置くと、「私には、その気持ちが想像できないがね」とさりげなく話し、笑いを誘った。(c)AFP