【1月30日 AFP】チリサッカー連盟(FFCh)は29日、同国代表チームの指揮官を退任したホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)氏の後任として、元アルゼンチン代表でストライカーとして活躍したフアン・アントニオ・ピッツィ(Juan Antonio Pizzi)氏を指名した。

 ANFPは声明で、ピッツィ氏と2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)までの契約で合意したと発表。ピッツィ氏は現在メキシコ1部リーグのレオン(Club Leon)で指揮を執っており、来週からチリの代表監督に就任することになる。

 スペイン国籍も持つピッツィ氏は、現役時代にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)やバレンシア(Valencia CF)などでプレーしていた。

 ANFPのアルトゥーロ・サラ(Arturo Salah)会長は声明で、「ピッツィ氏を迎え入れられて満足している。彼はチームに素晴らしい自信をみなぎらせるプロフェッショナルだ。これまでの実績も証明されている」とコメント。「指揮官としてふさわしい人物であり、代表チームの快進撃を継続し、このまま競争力を維持していけるだろう」

 チリの代表監督を退任したサンパオリ氏は、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)や、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)ら黄金世代のスター選手を擁し、2015年に開催されたコパ・アメリカ(2015 Copa America)で同国代表を初優勝に導いた。

 サンパオリ氏は契約を2年残していたが、600万ドル(約7億2600万円)以上に上る違約金を突きつけられ、人質にされたような気分になったとしてANFPを批判していた。(c)AFP