【1月14日 AFP】ダカールラリー2016(Dakar Rally 2016)は13日、第10ステージが行われ、四輪部門では、プジョー(Peugeot)のステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)が優勝を飾る中、チームメートのカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)は大きな痛手を負った。

 ベレン(Belen)からラ・リオハ(La Rioja)までのコースで、ペテランセルに約9分差をつけトップに立っていたサインツだが、フィニッシュまであと30キロというところでマシンに異常が発生し、勝利のチャンスが消滅した。

 モータースポーツの中でも最も過酷と言われるダカールラリーも、残り3日となり、ペテランセルは第10ステージの優勝で、総合制覇に大きく近づいた。

 総合2位につけるミニ(MINI)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)は、ペテランセルにちょうど1時間のタイム差をつけられているほか、3位に入っているトヨタ(Toyota)のジニエル・ドヴィリエ(Giniel de Villiers、南アフリカ)も、トップから1時間12分31秒差となっている。

 世界ラリー選手権(WRC)で9度の総合優勝を誇るプジョーのセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)は、砂丘に苦しみ大事なタイムを失った。

 ステージ5位に入ったローブだが、総合では首位と2時間以上の差をつけられている。

 ペテランセルはこの日、道に迷ったほか、タイヤのパンクにも苦しめられたものの、最後はステージ優勝を飾った。