【1月13日 AFP】ダカールラリー2016(Dakar Rally 2016)は12日、アルゼンチンのベレン(Belen)を周回する第9ステージが行われ、プジョー(Peugeot)のカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)が四輪部門で優勝し、総合争いでも首位に躍り出た。

 気温が37度から40度を維持する酷暑に見舞われ、ステージが短縮されたこの日、サインツはエリック・ファンルーン(Erik van Loon、オランダ)とミッコ・ヒルボネン(Mikko Hirvonen、フィンランド)のミニ(MINI)勢に、それぞれ10秒と17秒の差をつけた。

 同じくプジョーのステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)は、首位と9分12秒差のステージ7位に終わると、サインツに総合首位の座を明け渡し、一気に7分3秒差をつけられた。

 前日のステージでマシンを横転させたプジョーのセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)は、この日も砂に苦しめられ、砂丘で何度も足止めを食らった。

 世界ラリー選手権(WRC)で9度の総合優勝を誇るローブは、サインツから遅れること1時間13分あまり、23位でフィニッシュした。

「非常に厳しく、砂だらけのステージだった」としたローブは、「迷わないよう、ロードブックにできるだけ従って進んでいきたかった」と話した。

「結果的には、通過できない場所が何か所もあった。砂は柔らかく、何度もタイヤがはまってしまった」

「少し落胆しているけど、成長の過程だと思う」

 二輪部門では、KTMのトビー・プライス(Toby Price、オーストラリア)が3時間55分51秒で最速だったものの、わずか10選手しかゴールできない状況を見かねた主催者が、ステージを中間地点で中断しタイムを再計算した。それでもプライスのトップは変わらず、総合首位を守った。

 13日の第10ステージは、ベレンからラ・リオハ(La Rioja)までのコース。連日の高気温が予想されるほか、フィアンバラ(Fiambala)に広がる砂丘が選手たちを苦しめることになりそうだ。(c)AFP