【12月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を率いるルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督は23日、定例会見で自身の去就に関する質問に機嫌を損ねるなど、プレッシャーに押しつぶされそうな様子を見せた。

 報道によれば、ファン・ハール監督の進退は次の2試合で決まるとされており、直近の6試合で勝ちがないユナイテッドは、リーグのトップ4からも陥落している。

 今週に入ってからは、FCバルセロナ(FC Barcelona)やバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)など、強豪クラブを渡り歩いてきたファン・ハール監督が解任間近とうわさされ、チェルシー(Chelsea)で指揮官を解任されたばかりのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏が、ユナイテッドを引き継ぐのではないかという話すら浮上している。

 ストーク・シティ(Stoke City)とのリーグ戦を26日に控え、解任のうわさについて聞かれたファン・ハール監督は、会見が始まってからわずか5分で怒りをあらわにし、会見を打ち切った。

 他の質問を拒否したファン・ハール監督は、ミンスパイやワインの乗ったテーブルを報道陣の方に寄せて、「メリークリスマス。次に会うのは新年だね」とすると、「ミンスパイとワインをどうぞ。では失礼」と言ってそのまま部屋を後にした。

 直近の公式戦13試合でわずか3勝のユナイテッドについて、ファン・ハール監督は、放送局から3つの質問しか受け付けず、新聞社などの質問には答えなかった。

 64歳のファン・ハール監督は、クラブの練習施設カーリントン・トレーニング・グラウンド(Carrington Training Ground)にある取材スペースに入室した時点で、ピリピリとした空気をまとっていた。

 アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は同日、ファン・ハール監督に対する周囲の態度が「無礼」だと苦言を呈していたが、これにコメントを求められたファン・ハール監督は、「誰か私に謝ろうという気になったか?それが知りたいよ」と一蹴した。

 前節、チームが1-2でノリッジ・シティ(Norwich City)に敗れ、いよいよ窮地に追い込まれたファン・ハール監督は、ユナイテッドのアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)元監督や、デヴィッド・ギル(David Gill)元最高経営責任者(CEO)、エド・ウッドワード(Ed Woodward)現CEOなどから、応援メッセージを受け取っているという。